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#216

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Tokyo, Takebashi


●高梨豊 光のフィールドノート
東京国立近代美術館へ最終日の日曜日やっと行って来た。

本当はツァイト・フォト・サロンへマイケルケンナを見に行くつもりだったが、
携帯で調べてたら日曜は休み。
何故、日曜休みなの?(笑)

ということで、諦めていた高梨豊さんの写真展へ。
ツァイトは京橋、近代美術館は竹橋で近くてまだ良かった。
終了1時間前ギリギリに入った。

そしてそこで、不思議な出逢いを体験。






日曜日午前中は、暗室。
終わってから2時間もそのままダラダラ世間話。
師匠に映画「ゼラチンシルバーLOVE」のことを話したら、
どうだった?と聞かれ、黙る私(笑)
ここで答えはわかったようだが、以前の記事のように感想を述べた。

そしたら、師匠あっさりと、「内容なんていいだよ別に」(笑)
と笑いながら。

え~!そうなの?内容なんていいの?映像だけ?
あっさりそう言われてしまい、拍子抜け。
潔く映像だけ期待して見れば良かったのか(笑)
(いや内心全く納得してない私)

やっぱり写真家は写真が好き、ということ?
まだご覧になってない方、この映画の内容よりも映像美をとくとご覧下さい。


その後、写真展へ行こうと京橋へ向かおうとしたが、ツァイトは日曜休みということで、
急遽行き先を変更し、高梨豊の写真展を見に竹橋へ。

よく分からないが、途中建築物の写真になったら、物凄い睡魔に襲われる(笑)
これは写真のせいではないと思いたいが、本当に眠くなり目が何度か閉じてた。
ヒーリング効果か(笑)
ある意味それも凄い。

実際、どうも私は建築写真は苦手のようだ。
でも自分が下町育ちだからか、昭和の下町のカラー写真は面白かった。
写真に写ってる小物や道具を熱心に見てしまった。
また撮ってる場所がマイナーで、何でこんなとこっていうのが嬉しかったり。

1つ気になったのが、ある一定の角度で斜めに撮られている写真が多いこと。
それが並ぶと不自然じゃないが少々気になった。
気持ち悪いという意味ではなく、それが返って気持ち良かった。
全く同じ角度だからだ。
これは構図的に計算されたものなのか。
きっと計算されてるに違いない。
お話伺ってみたい。

と、素晴らしい写真なのに、こんな陳腐な感想で申し訳ございません。


5時ピッタリに美術館を出て、目の前の皇居周辺をマラソンしている人たちを撮りたくなった。
スイッチが入ってしまい(笑)撮りまくってたら、初めて写真を撮ってる最中に声をかけられた。
「沢山写真撮ってますね。写真好きなんですか?」
マラソンをしてた人だった。
かなり驚いた。
まぁたまーに変な人に声をかけられナンパされるが(笑)←ウソ
普通の人にこうやって声をかけられるとドキっとする。(なんでだ?)

私は全く気付かなかったが、休んでる間に私が撮ってたのを少し見てたらしい。
最初はちょっと不安で警戒してしまったが、どうやら女性のマラソンランナーが増えてるので、
その取材を兼ねて、1週間限定でここをご自身でも走っているとのこと。
もうすぐ書き終わりますとのこと。

でも残念。
私はスポーツは好きだけど、長距離苦手。
全く参考になりません。
しかも写真撮ってる人ですから(笑)

でも嬉しかったので、私も逆に質問をしてしまった。
何故走るんだろう?
私は走ることによって、何か付加価値がない限り走らないでしょう。

そうだな。
マラソンって健康にはいいし、ダイエットにもいいでしょう。
でも、それでも私は走らないと思う。
それでもどうしても走る状況を考えた。

「写真を撮る為なら、走れると思います」

そう答えた。
実際、撮りたいな~と思った。
が、やっぱりマラソンは苦手。
お散歩程度ならいいかも知れない。
写真撮りながら皇居の周りを歩いてる人がいたら、きっと私です(笑)

「凄い、いい答えを聞けました。ありがとうございます!」
そう仰って頂けて、私も嬉しかった。
その記事が載った雑誌を送ってくれるとのことで、お互いの連絡先を交換した。
私の正体を明かしたら、なぜか驚いていた。

もちろん私は最後に彼の写真をパチリと撮らせて頂きました。
ほんの数十分の会話だったが、今までで一番印象に残る数十分になった。

色んな出逢いがあるもんだなぁと思いながら、寒くなってきた午後6時のお堀を後にした。
by Non-Plan | 2009-03-10 00:58 | PHOTO

hallo.


by Non-plan